HERO
TVシリーズの映画化ってことで、TV版、特に特別編を見てないと分からない部分もあり。
分からないなりに楽しめるけどね。
TVシリーズ同様、飽きさせない展開。
深く掘り下げていく物語展開ではなく、底は浅いんだけどスピーディーに広がりをみせる展開なので、容量自体は大きい。
メインの事件と別の事件がちょっとリンクしているなど、パターン化されているといえばそうなのだが、そこがHEROの良さでもあるので、そこを楽しめれば問題ない。
特別編で名前だけ登場していた代議士役がタモリなのだが、特別編から映画の前半あたりまでに抱いていた大物イメージに対して、キャラクターが少し弱かったと思う。言動が小物で、今まで特捜から逃れてきたしたたかさは感じられなかったのが残念。
TVシリーズでマスコミに叩かれたのが原因で異動になった久利生が今回の裁判でまたマスコミに注目されたのだから、その辺のエピソードも欲しかったかな。ただそれは、尺の問題などで入れられなかったのかなという気もする。
HEROが好きだった人なら間違いなく楽しめる映画でした。