ALWAYS 三丁目の夕日
とても良かった。
セットやミニチュアやCGで再現された昭和の風景も素晴らしかったですが、役者さん達がみんなはまり役といった感じで。
この役はこの役者さんにピッタリだねと思いながら観ていました。
今までにないタイプの役柄の吉岡君も昭和のお父さん像って感じの堤真一も。
子役二人もかなり自然な演技で良かったのではないでしょうか。
また脇役が個性派揃いでいい味出してます。
演出的にはとても表情を大切に撮っている印象で、ピエール瀧のアップから捨てられた氷式冷蔵庫に引いていくカメラワークとかいいですね。
アングル的にも表情が映えるアングルを意識してるのかなぁと思わせることもあり。
お話的にも各エピソードがそれぞれに楽しくて、日常生活のそういう繰り返しが、劇中だんだんと出来上がっていく東京タワーのように、登場人物達の人物像みたいなものを観ている側の心の中に完成させて、気持ちのいいラストを迎えている。
当時を知っている人が観ても知らない人が観ても楽しめる映画だと思います。