虹の女神
2本目。
109はこの二日間で僕の財布から10800円を奪ったのだった。
映画は、なかなか面白かったです。
岩井俊二プロデュースということで、作品の雰囲気も岩井テイスト。
時間が過去に飛んだりする辺り、ラブレターやリリイ・シュシュを思い出さなくもない。
上野樹里が思いの外、はまり役で、今まであまりいい役者だとは思ってもいなかったけど、今回で見方が変わりました。あおいという役柄と上野樹里との間のギャップが少なかったため自然に演じることが出来た、というだけかもですけどね。
出番自体はそんなに多くないのだけど、この映画のキーパーソンとなる蒼井優がこれまた透明感のある演技で目を引く。
上野樹里もだが、それ以上にかなの役は蒼井優がはまり役だった。
映画通して、キャスティングは誰もピッタリと言っていいですね。
相田翔子の存在とそのエピソードは、作品の中では浮いてしまっている感じもするけど、岸田の優柔不断なところと、相田翔子が出て行った後に電話を掛けたのがあおいであるという事実を見せるために必要だったんだろう。きっと。
ストーリー的には切ないですね。
ラスト、電源の切れる携帯が切なさに拍車をかけてます。
頼りない男としっかりした女の組み合わせって意外に多いと思う。「ただ、君を愛してる」とか「天使の卵」もちょっとそんな感じか。
そして、市原隼人は頼りない男がはまり役でした。