2012/3/26 月曜日

バチスタ → ナイチンゲール

- 書籍

読んでみた。
モルフェウスと比べて面白かったです。
キャラクターが立っていてそれぞれにドラマがありそうなところは魅力を感じました。
ただね。大筋のストーリーはいいんだけどやっぱちょっと突っ込みどころがね。

とにかく文章力が弱いと思います。
Wikiに速筆で有名とあるけれど、推敲してないんじゃないかなと思える文章ですよね。つか、絶対してないでしょ。
書きながらちょいちょい読み直してればもっといい文章になると思うんだけどな。
複数人が同じ部屋にいて誰かと誰かが会話している時に、黙って聞いてる人達の存在感の無さが凄すぎる。
地の文で黙って聞いてる人の表情とかを伝えれば存在感も出るし空気も伝わるのに、会話だけで話を進めてしまうから内容が薄っぺらになってしまう。時間の経過もどの程度とか分かりにくいし。
あと、伏線張って回収なしもちょっとね。
モルフェウスで涼子さんが瑞人やアツシのレティノに対して疑問を抱いていたけどそれに対する解答がなかったので、ナイチンゲールではどうかなと思ってたんだけど、結局白鳥が年齢的におかしい的なことを言ってるくらいでその後特に言及なし。
これまた他の作品でそれについて語られるんだろうか?
小夜の赤い手袋を瑞人が持っていたのも良く分からなかったです。あれなんだったの?
言ってた通り小夜に罪を擦り付ける振りをするための小道具として持っていたってことなんでしょうか? だとしたらそこだけそれまでの聡い瑞人とは違う浅はかな感じがしてしまうんだけど。
ナイチンゲールの評価は、ナイチンゲールとジェネラルルージュが元々は一つの作品で、長すぎるからと編集者に分けろと言われて分けたそうなので、ジェネラルルージュを読んでからにします。
バチスタは普通に面白かったかなと思ったけど、最後に田口と氷室が二人きりになるのは違和感あったかな。
犯人を監禁するのに監視が一人きりは普通ないと思ってしまった。
そんなところか。
とりあえず次ジェネラルルージュを図書館で借りてこようと思います。
もしかして螺鈿迷宮を先に読んだ方がいいのかしら? まあいいや。

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