2012/2/11 土曜日

モルフェウスの領域

- 書籍

会社にある古新聞を暇な時にちょっと読んだりするんだけど、中日新聞の夕刊に連載されている「アクアマリンの神殿」という小説がちょっと気になって、古新聞を漁って飛び飛びの順番無視でざっと読んでみました。
面白い面白くないで言ったら面白くないんだけど(笑)、飛び飛びで読んだせいもあってか色々気になって方向性も見えないしネットでちょっと検索してみたりした。
作者はチームバチスタとか書いてる人でバチスタは読んでないけど有名だし映画は観たので知ってました。
で、wikiとか見るとこの人の作品はそれぞれに繋がりがあってあっちの主人公がこっちで脇役で出てくるとか、そんなCLAMP的というかサンホラ的というかそんな感じらしく。
アクアマリンの主人公も他の作品で登場していて、アクアマリンは「モルフェウスの領域」という作品の続編とのこと。
という訳で、図書館で予約して半年ぐらい待ってやっと読みました。

まあ、面白い面白くないで言ったら面白くないんだけど(笑)、読むのは苦にはならなくて結構スラスラは読めたかな。
アクアマリンもだけどこの先どうなるんだろう感が自分的には強かったので。
ただ、あまり読者に分かりやすく書こうという意識が少ないのではないかと思える文脈とか、やはり他作品との繋がりを他作品を読んでなくても感じさせる部分は呼んでいたらしっくりくるんだろうけど読んでないからしっくりこなくて、読書中そういう瞬間に躓きを感じたか。
それはまあリンクさせている作品群には仕方のない事象かもしれないけど。
色々他作品との繋がりを調べていると他作品も読みたくなるから不思議だ。
モルフェウスに関しては2点だけ不満があって、コールドスリープ技術があまりに不完全というかいい加減なもの過ぎて呆れた。
目覚めるちょっと前になってサポートしてくれる人探して挙句そのチームが医者一人研修医二人看護師一人って脆弱すぎる。
世界初のことにしては有り合わせで、しかも覚醒時に除細動器とか使わないといけないコールドスリープシステムとか安全性に欠けるにもほどがある。
リアリティ無さ過ぎてちょっと閉口した。
もう一点は涼子さんがどうしてそこまでモルフェウスに入れ込むのかの理由が明瞭にされていない点。
モルフェウスをサポートして行く上で恋愛感情を持った的なニュアンスではあるけど、9歳から14歳まで成長しつつ眠っていた子供に大人の女性が恋愛感情を抱くかという疑問。違和感。
母性というならまだ分からなくもないけれど、それもまた説得力に欠ける。
コールドスリープしてても体は成長しているから癌が進行してても不思議じゃないとかじゃあ眠る意味ないじゃんとか、不満点は色々上げたら切りがないんだけどその2点だけはちょっと納得いかなかったです。
でもなんかやっぱり言いつつ他作品も気になって読もうかなと思ってしまうのがなんかしてやられている感じがしています。
あ、あとアクアマリンは挿絵が可愛いのでモルフェウスも期待してたんだけど挿絵なくて残念だったわ。あの絵描きさんの絵もっと見たくてググったけどサイトとかないみたいだね。残念。

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