遠くの空に消えた
どうもこの監督とは相性が悪いみたい。
行定勲と佐々部清の映画はもう観ない。
なんていうか、出来損ないのスワロウテイルって感じでした。
帝劇行ってきたー。本物ー。
東京何年ぶりだろう、しかも日帰り。帰りは夜公演観た後だと最終に間に合わないと思ってムーンライトながらの指定券を買っておいたんだけど、ぎりぎりセーフで間に合ったので飛び乗ったよ。
昼と夜を続けて観ましたよ。最高。
昼はお目当てが出てなかったので2階席。
2階席は見下ろす形なので舞台全体が見渡せるのが利点だけど、役者の表情を見ることが出来ないのが欠点だ。
エポニーヌは歌が良かったー。歌唱力も声量も申し分ない感じ。笹本玲奈。
前回中日劇場で観た時に坂本真綾の歌に感動したけど、やっぱり他の人もレベルが高い。
オン・マイ・オウンの時のライトが中日劇場で観た時と違ったような気がしたけどどうかな。もううろ覚えなので自信ないけど。
でも、去年とはちょっと演出変わってる場面があるという話を小耳に挟んではいる。
コゼットは富田麻帆。この娘は思ってたのとちょっと声質が違ってたけど、声量もあったし上手かった。というか、もうみんな上手いは上手いんだけどね。
テナルディエの徳井優は思ってたほど演じきれてないような気がしないでもなかったかなぁ。テナルディエはちゃんと演じてるんだけど、その中で幅というか余裕がいまいちないような印象でした。
ガブローシュ少年役の子が結構凄かった。死に際とか魅せる演技っつーか、兵士の死体に重なって死ぬところがなんて言うんだろう、かっこいい感じでした。
このガブローシュが死ぬシーンが去年と変わってるかなぁ？ 123バーン、はちょっとひどいというか可哀想だね……。
岸祐二のアンジョルラスも格好良かったです。
バルジャンが死ぬシーンで、前回はエポニーヌがファンティーヌと一緒にバルジャンの側にいることに違和感を感じたけど、今回観てて納得した。
エポニーヌはバルジャンのお迎えに来たとかではなくて、一緒にマリウスを見守っているという描写な訳だ。
ファンティーヌはコゼットを、バルジャンはコゼットとマリウスを、エポニーヌはマリウスを、それぞれが天国から見守っているということなんだろうね。ああなんという愛の深さか。
この辺も去年とちょっと違う気がしないでもなかったけど、記憶曖昧なのでなんとも言えない。
↑昼のキャスト。クリックで拡大ね。
ところで女性客が多かったー。休憩にトイレに行ったら女子トイレすごい列で係の人が列整理してたよ。
レミゼで学生達の歌で「列に入れよ我らの味方に～」ってのがあるんだけど、女子トイレの列を見てたらその歌が浮かんできて、失礼ながら一人笑ってしまいました。
夜公演は1階J列。つまり前から10列目と結構近い。
役者の表情がギリギリ見れるくらいの位置で、2階席とはまた違う印象になった。
最初に書いたけど、舞台全体は見渡せないけど表情が見れるのでそれは嬉しい。夜はお目当ての菊地美香と坂本真綾が出演なのだ。
二人とも前半は出番がないので、群集の中の一人とかをやっているらしく、前半は群衆ばかり見てました（笑）。
工場のシーンで菊地美香を見つけたけど、坂本真綾はついぞ見つけられなかったよ。娼婦にいたような気もしないでもないけど自信がない。
坂本真綾は中日劇場の時ほどビビッと来るものがなかった。特に一幕は感情が上手く歌に乗ってない気がして。
二幕からは良くなってきて、死ぬ時は結構泣けてきました。
近いだけあって良く見えて、ちゃんと服が血に染まってるんですね。あと、死に際のマリウスとのキスはホントに口つけてるんだ。
笹本エポと新妻エポはなんとなく声質が似てるかなと思うんだけど、坂本エポは少し違ったタイプに思える。個性を武器にして坂本真綾のエポニーヌを今後昇華させてくださいー。
新妻エポもいつか観たいです。
菊地美香意外と声量がない？ 歌は上手いんだけど、声が小さい気がした。
他の人と歌う時に負けてしまっている。今日はお疲れだったのかなぁ。
カーテンコールの時も、なんとなく菊地美香は遠慮がちというかはじけてない感じがした。坂本真綾は終始笑顔だったんだが。
でも、表情は良かった。マリウスに対する恥じらいとか、死にゆくパパに抱きつく時の切ない感じとか。
あと、マリウスとの結婚式の時は、やっぱりホントにキスしてるのね。役得だなぁマリウス・ポンメルシー。
バルジャンの橋本さとしは、今年からの新バルジャンなんだけど、この人の名前はNHKでやっている「プロフェッショナル」でナレーターをしているので知っていたのだ。
TVで声を聞いていて、いい声だなぁと思っていたら今年からレミゼ出演ということで、これも今回東京まで観に行くきっかけになった訳だが。
昼は今井清隆だったんだけど、橋本たかしはそれに比べると若いバルジャンという印象だった。
エネルギッシュとでも言おうか。
夜のガブローシュの子は、死に際の演技が泣けてきた。撃たれて、上ずった声で歌うのが、涙を誘いました。
なんというか、エポニーヌにしてもガブローシュにしてもこんな悲しい死に方をしたのに、二人の親であるテナルディエ夫妻があいもかわらずの小悪党で、それを思うとちょっと腹が立った。
あと、注目してると学生の一人がとてもガブローシュを可愛がっているのが分かって、どのシーンでも結構その学生とガブローシュは近い位置にいて会話してたりする。
ガブローシュが死んだ時はみんな悲しむんだけど、その学生だけは他の人達よりもひどく落胆して膝を突いて悲しんでた。
結構ガブローシュに目が行ってたので気がついたけど、いつも注目してないと分からない誰と誰が仲がいいとか、そういう細かい設定が他の登場人物にもあるんでしょうね。
近い席でなんども観たくなるね。
ストーリー的なものは今更触れることもないですが、前回も思ったけど革命がなったのかならなかったのかが分からないのが微妙といえば微妙。
それから歌ですが、メロディが同じで歌詞が違うとかが結構あるんですね。
本田美奈子のCDに収録されてるオン・マイ・オウンしか覚えてなかったのだけど、オン・マイ・オウンのメロディで違う歌詞とかあって、あれあれって感じでした。
オン・マイ・オウン以外にもいくつかそういうのあった。中日劇場で観た時は気づいてなかったのかな俺。
そんな感じでやっぱ観に来て良かった。帝国劇場。
やっぱりレ・ミゼラブルは面白いわ。
来年の夏はミス・サイゴンをやるみたいだけど、レミゼは公演するのだろうか？ 来年もやるならまた観に行こう。
ミス・サイゴンもキャストしだいでは観に行こうと思ってるけど。
↑夜公演のキャスト。
↓劇場内の柱にキャストの皆さん直筆のメッセージカードが貼ってあったので撮ってきた。
↓おまけ。
サクラファン的にちょっと銀座四丁目に行ってみた。
暑い夏の日だった。
