「でも………。」
レニはそう言うとうつむいてしまった。
「レニは俺と二人でいるのいやなのか?」
大神は沈んだ声でレニに話し掛けた、その言葉にレニはあわてて顔を上げる。
「ううん、違うよ!
 ただそうなると隊長が後で困ると思って………。」
「いいさ、ここまでくればどっちみち怒られるんだから変わりはないよ。
 もともとレニと二人だけで出かけるつもりだったんだから当初の予定通りってとこかな。」
いたずらっぽい顔で笑う大神にレニもつられて笑った。
「さあいこう、レニ」
言葉と共に差し出された大神の左手に右手を重ねレニはうなずいた。

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