最終幕担当のあにまるです。

 仲間内でチャットでワイワイ話していた時に、あれよあれよと決まってしまったこの企画も、何だかんだで完成致しました。
 軽い気持ちで始めた割には、やってみるとすごく楽しかったです。
 間違いなく、読んでる方達よりも、参加してる僕達の方が楽しかったと思います。踊る阿呆ですね(笑)。



■ 最終幕裏話

 最終幕担当ということで、ラストが近づくにつれて、全然謎が解けないまま順番が回ってきたらどうしようと思ってました。
 謎を解くこと自体は望むところだったんですが、参加者の間の取り決めで、小説の場合は一人1000文字前後というルールがありました。各回のバランスを保つために。
 ですが、大神さんが何をしているか分からないままに最終幕まで来られると、1000文字で全部それを説明して上手くまとめることはまず無理。なので、ドキドキしながら順番を待っていたのです。
 水鏡さんの第五幕で「浅草」というキーワードが出た時に、浅草で出来ることってなんだ? かんざし作ってることにでもする? とか考えたりしてたんですが、あさば嬢の第六幕で見事にそれが解決。何をしているかもおぼろげに書いてくれたし、それに至るまでのエピソードもバッチリ。これで最終幕楽になったーと喜んでました。
 けど、逆に、謎解き部分、一番盛り上がるところを持って行かれて悔しかったりもしたんですが(笑)。
 で、あとはエピローグを書くだけだから、綺麗にまとめて終わりだよねと高をくくっていたんですが、書き始めると1000文字全然足りない(汗)。
 最後だし、大神とレニだけでなく、二人を見守っていた周りのキャラの感情もフォローしたいと書いてはみたのですが、全部書き終わってみたら何と4000文字(爆)。
 ぶっちゃけ途中だったら適当なところで切って次の方に託せますが、最後なのだからそれは無理。全部僕が書くしか……。
 で、書き直し作業開始。猛然と削れるとこは削って、地の文を極力少なくする。が、がんばってみても3000文字強にしか短くなりませんでした。
 ううう、TVドラマも最終回は30分延長するし、やむなくこれで発表するかと思ったのですが、みんなが文字数制限の中書いたのに自分だけ甘える訳にはいかないと、今度はエピソードを切り捨てることにしました。
 脇のキャラのシーンは丸々カット。加山がわらび餅を好きな理由もカットだ!(爆)
 で、メインの大神とレニのみにしぼると何とか2000文字まで抑えることが出来ました。それでもだいぶオーバーですが、これ以上はとこれで完成とする。結局、甘えちゃいましたね。
 書くことが決まっている分、それを限られた文字数で表現するのがこんなに大変なのだと痛感しました。
 サクラ大戦@EZのケータイ連続小説のように、上手にコンパクトな文章を書けるようになりたいです。いい勉強になりました。



■ 全体の感想

 終ってみれば、この物語のテーマは二人の絆だったようです(笑)。
 しかし、言ってしまえば行き当たりばったりのリレー企画でも、ちゃんと破綻のないお話が出来るんですね。←無責任な主催者(爆)。
 これで順番が違ったらまた違った展開だった訳で、想像するとちょっと面白いです。

 第三幕担当が漫画描きさんだったら、第二幕がプールのシーンで終ってるから水着姿が見れたかも知れなかったのにと密かに悔しがっていたのはこっちに置いといて、その漫画描きさん二人にあにまるは拍手を送りたいです。
 何が素晴らしいってレニが笑ってるよ! レニの笑顔がビジュアルで見れたのは嬉しいですね。
 小説の時に笑ってくれるのも嬉しいけど、絵だと余計に。
 あと、お二人さんには珍しい加山。りっぷさんの加山はネットでも見れますが、あさば嬢の加山はネット初では? 本でも、一回しか見た記憶ナッシングです。
 なかなか貴重なものを見せてもらいましたわ、って全然感想じゃないよこれ(汗)。
 それを別にしても、一幕から沈みっぱなしだったレニを浮上させてくれたりっぷさんと、物語をまとめてラストへ導いてくれたあさば嬢は素晴らしいと思います。

 第一幕の蓮井さんの抽象的な文章は個人的には結構好き。
 第一幕と言うよりは序幕的な内容で、リレーの一番手としては持って来いだったと思います。
 抽象的であったので、最後に引用しやすかったし。
 ただ「変わらないものなんてないよね」は、僕的にちょっと引っかかっていて、人の心の変化は仕方ないと諦めにも似た感情をレニは覚えたのかと思ったのですよ。なので、フォローできたらしたいなって思いまして、最後にあのセリフなのです。

 第二幕、第三幕は話的にはあまり展開がありませんが、レニの心のモヤモヤ具合が良く描かれてると思うのですよ。
 始めの方でこういう心情的な描写を入れとくと、あとあとレニの気持ちが上向きになるにつれて、読んでる方も「良かったね」って気持ちがより強く感じられるし、第四幕でのレニの笑顔にも説得力が出るのではないかと、終ってみると思うのです。
 それでもちゃっかりキスシーンを書いてしまうのは美月さんらしいですね(笑)。

 第五幕は上手いタイミングで大神視点に行きましたよね。
 レニを不安にさせてどうなんだお前、と思ってたところだったのでバッチリです(笑)。
 加山がレニに大神を信じてあげてと言うのに対し、かえでは大神に諭す役なんですね。
 まったく世話のかかるカップルです(笑)。

 最終幕は自分の回なので感想は書きませんが、終ってみるとすべてがちゃんと生かされてて、不必要な部分がないのは素晴らしいですね。
 こう上手く話がまとまるとは思ってませんでした。
 みんないい仕事したねって感じです(笑)。

 今回、全体的に切ない雰囲気になっちゃったので、次回はレニがずっと笑ってるような話だといいなと思います。



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