元ネタ考察 花組コラムス2編
花コラ2です。
元ネタシリーズもサクラ2をベースにしたソフトの考察はこれで終わりです。
こうして調べていると、サクラって元ネタのあるもの多いよなと思い、実はオリジナリティのない作品なのかと考えてしまったり。
あかほり氏はいつものあかほり節とか言われてしまう作家だし、広井氏は色んな作品に影響されまくってるし、と。
けど、サクラにはサクラにしかない要素が満載なので、実際はそんなことないんですが、パロディやオマージュもやり過ぎると真似と言われかねないのも事実だよなぁと。
まあそんな個人的な思いはどうでもいいです。
キャラ | サブタイトル | 元ネタ | 真実度 |
さくら | 昼下がりの事件 | 昼下がりの情事 | 98% |
すみれ | 失われた記憶 | 失われた週末 | 97% |
マリア | 続・星降る夜のマリア | 元ネタなし | ― |
アイリス | そしてジャンポールはいなくなった | そして誰もいなくなった | 99% |
紅蘭 | 変身願望 | 元ネタ不明 | ― |
カンナ | 食べられません勝つまでは | 負ケラレセン勝マデハ | 97% |
織姫 | なんて素敵なジャポニズム | なんて素敵にジャパネスク | 99% |
レニ | 君の名は…… | 君の名は | 99% |
三人娘 | 煉瓦亭で夕食を | ティファニーで朝食を | 99% |
かえで | 悪夢 | 元ネタ不明 | ― |
米田 | 或る愛の形 | ある愛の詩 | 93% |
加山 | 19時のギター | 真夜中のギター | 60% |
回を重ねるごとにコメント量と丁寧さが減っていってますか?(聞くな)
昼下がりの事件 さくら
「昼下がりの情事」Love in the Afternoon 1957年 アメリカ
監督:ビリー・ワイルダー 主演:ゲイリー・クーパー、オードリー・ヘプバーン
コメディ映画。私立探偵を父に持つアリアンヌ(オードリー・ヘプバーン)は、父が浮気調査をしている富豪でプレイボーイのフラナガン(ゲイリー・クーパー)の命を救う。そしてアリアンヌもフラナガンに惹かれていくのだが、プレイボーイの彼に対して、アリアンヌもプレイガールを装って接する。
情事という邦題は違うよなという気がする。見ていないから何とも言えませんが。
失われた記憶 すみれ
「失われた週末」THE LOST WEEKEND 1945年 アメリカ
監督:ビリー・ワイルダー 主演:レイ・ミランド
売れない作家ドン(レイ・ミランド)は重度のアルコール依存症。兄や恋人の監視の目を盗んでまで一杯やる始末。やがて酒代を得るために作家の命であるタイプライターをも売ってしまう。
この年の映画賞を総なめした作品。
観てない作品はコメントに窮します
続・星降る夜のマリア マリア
元ネタなし。
これは花コラ1のタイトルに「続」が付いたものなので、元ネタはないです。
サクラ1の頃は、花コラや他のソフトも含めて、パロディタイトルではありません。
語呂合わせだったりはしますが、元ネタのあるタイトルで統一するということはありませんでした。
なので、花コラ1の続編であるこのシナリオのタイトルには元ネタがないと思うのですが、人様からの情報によると、「星降る夜のクリスマス」という曲があるそうです。
マリアと言えば聖母マリアからクリスマスが連想出来ますし、元ネタがあるのなら、この曲は筆頭に上がりますね。
そしてジャンポールはいなくなった アイリス
「そして誰もいなくなった」TEN LITTLE NIGGERS 1939年
作:アガサ・クリスティ
オーエンという謎の人物からの招待状で、互いに見知らぬ男女10人が孤島の屋敷に集められた。誰もいないその屋敷に用意されていた晩餐を囲むと、どこからともなく声が聞こえる。ここにいる10人は何らかの犯罪を犯しているが、法による裁きを受けていないと。10人は島から出て行こうとするが、孤島から脱出する手段はない。やがて、「10人の黒人の少年」の歌詞になぞらえて、一人、また一人と目に見えぬ誰かに殺されていく。
クリスティのミステリーの中で最も有名な作品ではないでしょうか?
今まで三度映画化されています。
小説では全員が死んでしまうけど、映画版では二人生き残るようにラストを少し変えたと、ちっちゃい頃テレビで見た時に解説者の誰かさんが言っていたのを覚えています。
「そして誰もいなくなった」AND THEN THERE WERE NONE 1945年 アメリカ
監督:ルネ・クレール 出演:バリー・フィッツジェラルド、ウォルター・ヒューストン
「姿なき殺人者 TEN LITTLE INDIANS 1965年 イギリス
監督:ジョージ・ポロック 出演:ヒュー・オブライエン、シャーリー・イートン
「そして誰もいなくなった」 AND THEN THERE WERE NONE / TEN LITTLE INDIANS 1974年
監督:ピーター・コリンソン 出演:オリヴァー・リード、エルケ・ソマー
イギリスで出版されたこの小説の原題は「TEN LITTLE NIGGERS」ですが、アメリカで出版される時にタイトルに含まれる「NIGGER」が黒人に対する差別用語に当たるとして、「TEN LITTLE INDIAN BOYS」に改題されたそうです。
変身願望 紅蘭
元ネタ不明。
いくつか候補があるんで並べます。
「変身願望」 江戸川乱歩のエッセイ(短編小説?)
「変身願望」 西村京太郎の小説
「変身願望」 鎌田敏夫の小説
どれも読んでないので何とも言えません。
初めて性転換をした男性の自伝を元にした「華麗なる変身」という映画もあるんですが、加山が女の子(花組)になっちゃうという内容から候補に入れてもいいかもしれませんね。
冗談です。これは違うと思います(おい)。
食べられません勝つまでは カンナ
「負ケラレセン勝マデハ」 1958年 日本
監督:豊田四郎 主演:森繁久弥、望月優子、伴淳三郎、乙羽信子
資料なさすぎであらすじ分かりませんでした。
んー、どんなお話なのでしょうか。
なんて素敵なジャポニズム 織姫
「なんて素敵にジャパネスク」 1984年 コバルト文庫
作:氷室冴子
氷室冴子の女の子向け小説。大人気シリーズで、番外編を入れて全10巻。
今でいう「マリみて」並みの人気だったのではないでしょうか? 系は違うけど。
君の名は…… レニ
「君の名は」 1952(昭和27)年 NHKラジヲドラマ
脚本:菊田一夫
昭和20年5月24日。東京大空襲の夜に真知子と春樹は出会った。二人は、生きていたら半年後にまたここで会おうと約束し、数寄屋橋の上で別れる。だが、半年後、真知子は伯父に故郷の佐渡に連れ帰られ、約束は守れなかった。それから二人は、互いの消息を求めながら、すれ違っていく。
初出はラジオドラマのようです。
ことごとくすれ違い、全く再会出来ないでいるのに恋愛ドラマが成り立つのかちょっと疑問で、どうしてヒットしたのか理解に苦しむんですが、何ていうか、純愛と言う言葉の意味が今とは違う時代の恋愛ドラマなのでしょう。
その後、映画化もされてます。三部作のところを見ると長編なのですね。
「君の名は」 1953年 日本
「君の名は 第二部」 1953年 日本
「君の名は 第三部」 1954年 日本
監督:大庭秀雄 出演:佐田啓二、岸恵子、淡島千景、月丘夢路、川喜多雄二
1991(平成3)年にNHKの朝の連ドラでもリメイクされていますが、この時のキャストは鈴木京香と倉田てつを。
仮面ライダーBLACKでデビューした倉田君が大抜擢だったんですが、彼はその後どこに行ったんでしょうか?
煉瓦亭で夕食を 三人娘
「ティファニーで朝食を」Breakfast at Tiffany's 1961年 アメリカ
監督:ブレイク・エドワーズ 主演:オードリー・ヘプバーン、ジョージ・ペパード
安アパートに住むホリー(オードリー・ヘプバーン)は宝石店ティファニーのショーウィンドウを見ながら朝食のクロワッサンを食べるのが日課。ある日、ホリーのアパートに作家志望のポール(ジョージ・ペパード)が引っ越してくる。ポールはパトロンにの女性に世話になっている生活。そんなポールは次第にホリーに惹かれていく。
「ムーンリバー」という曲が有名らしいですが、うーん、タイトルは聞いたことあるような気がするけど、曲自体は知らないです。
ヘプバーンの映画、元ネタに登場するのこれで三本目です。
悪夢 かえで
元ネタ不明。
同名タイトルの映画が二本ありますが、どちらも日本未公開。知名度もあまり高くありません。
一応、その二本の映画のデータを掲載。
「悪夢」 EVELYN PRENTICE 1934年 アメリカ
監督: ウィリアム・K・ハワード 出演: マーナ・ロイ、ウィリアム・パウエル
「悪夢」 1979年 ポーランド
監督:ボイチェフ・マルチェフスキ 出演:ピョトル・ウィサク、トマシ・フジエッツ
このストーリーモードは、あにまる的には大神がレニに「カッコ悪い」って言われるのが印象的(笑)。
あにまるの大神にとっての一番の悪夢はそれかもしれない(えー)。
或る愛の形 米田
「ある愛の詩」Love Story 1970年 アメリカ
監督:アーサー・ヒラー 出演:ライアン・オニール、アリ・マッグロー、レイ・ミランド
オリバー(ライアン・オニール)はハーバード法律学校への入学直前、父親(レイ・ミランド)の反対を押し切ってジェニー(アリ・マッグロー)と結婚する。父の援助がなくなったため、ジェニーが働いて学費や生活費をまかなっていた。やがてオリバーは優秀な成績で卒業し、新しい生活が始まるが、オリバーはジェニーの命が残りわずかだと医者に宣告される。
「愛とは決して後悔しないこと」ってフレーズは聞いたことあったけど、この映画のセリフだってのは今知りました。
人気作で78年に続編が作られましたが、そちらはさほどヒットしなかったようです。
他に「ダニエル・スティール/ある愛のかたち」という作品もありますが、これはいわゆるテレビムービーのようで、劇場公開はされておらず知名度も低いので元ネタ候補からは外します。
19時のギター 加山
「真夜中のギター」
千賀かほるの曲 1969年発売
作詞:吉岡治 作曲:河村利夫
これは人に教えてもらったんですが、歌詞的にもなんとなく加山に合ってる気もするので、これが一番元ネタの可能性が高いかなぁと。
けど、このストーリーモードの中で「19時」という文字が一度も見られないのですが?
夕食後にかくし芸大会なので、その時間が19時くらいなのだとは思うのですが。
「ギター」ではなく「19時」の方にウェイトを置いて元ネタを考えると、下のタイトルが浮かびます。
「19:00の街」
野口五郎の曲 1983年1月25日発売
作詞 : 伊藤薫 作曲 : 筒美京平 編曲 : 川村栄二
歌詞的には全然違いますが、野口五郎は幼い時からギターをたしなんでいたそうです。
レコーディングの際には、野口五郎がギターを担当することもあったようです。
ただ、この曲をギターを弾きながら歌っている姿は見たことがないし、やっぱり「ギター」の方にウェイトがあるような気がするので、上のタイトルの方が可能性があるかなぁと思います。
な訳で、最初に言ったように、サクラ2関連の考察はこれで終わりです。
次はサクラ3関連ですが、サブタイトルに分からないのが多いので、掲載は当分先になりそうです。
情報待ってます(笑)